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乳癌の検診前に知っておきたい知識9選~乳がん早期発見を実現!

乳癌の検診前に知っておきたい知識9選~乳がん早期発見を実現!

乳がんは検診で絶対に見つけたい!

北斗晶さんや小林麻央さんが乳がんと闘病していることが発覚してから、乳がん検診の予約をした方も多いのではないでしょうか。

乳がんは早期発見の大切さが叫ばれていますが、どうしたら乳がんを早期発見できるのかわからないという人は多いと思います。そこで今回は、乳がんの早期発見するために知っておきたい知識を紹介していきます。


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乳癌検診の前に知っておきたいこと

これから乳癌検診前に知っておきたい9つの知識を順番に解説していきます。

  1. 乳癌が見つかりづらい人とは?
  2. 乳癌の生存確率は他の癌と比べて高い?
  3. 乳癌のセルフチェックはどうやるの?
  4. マンモグラフィーで乳癌は見つかるの?
  5. 乳癌のステージはどうなっているの?
  6. 乳癌の4つタイプとは?
  7. 乳ガンの治療方法には何があるの?
  8. 切除した乳房は元通りになるのか?
  9. 乳癌の治療費はいくら必要か?

乳癌が見つかりづらい人とは?(1)

一般的に、妊娠・授乳期は乳腺が張っていたり硬かったりするので異常が見つかりにくいといわれています。そのため、妊娠初期には一度検診を受けることをお勧めします。

なお、20代で多くの女性が出産していた昔と違って現代では35歳以上の女性が妊娠・出産することは珍しいことではありません。そのため、もしも30歳前後で乳がんが見つかると、ホルモン治療のため出産が難しくなる可能性もあります。

もしも、これから妊娠する予定がある娘さんや身近な若い女性がいたら、これから説明するセルフチェクと乳がん検診を受けることをお勧めしてください。

乳癌の生存確率は他の癌と比べて高い?(2)

国立がん研究センターの統計(2011)によると、日本人女性の12人に1人が乳がんになることがわかっています。年齢別でみると、35歳から徐々に増加し40代、50代、60代になるにつれて患者数も増加する傾向があります。

女性にとっては決して他人事ではない病気ですが、生存率が高いことが唯一の救いといえるでしょう。国立がん研究センターが公表した資料によると、がんの種類毎の10年後生存確率は以下のようになっています。

  • 乳癌⇒80.4%
  • 肺癌⇒33.2%
  • 食道がん⇒29.7%
  • 肝がん⇒15.3%

生存確率が高いとはいえ、乳癌は早期発見したいものです。では、乳癌を早期発見するためにはどうすればいいでしょうか。

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乳癌のセルフチェックはどうするの?(3)

乳癌は、唯一自分で発見することができる癌です。ですから、専門機関で検査を受けるのも大事ですが、定期的にセルフチェックすることも重要です。具体的には、生理が終わった5日~10日後に定期的に乳房の状態を確認しましょう。生理前は乳房の張りや痛みで正しい判断ができませんので、注意して下さい。

乳がんをセルフチェックする方法を箇条書きにしておきます。

  • 鏡の前に立って両腕を上げる
  • 左右の乳房の大きさに近いはないか、くぼみや腫れがないか確認
  • 指を揃えて、指の腹で軽く押して渦巻き状に触りながらしこりがないか確認
  • 癌ができやすい上部だけでなく、下部や乳頭部分も念入りに確認

チェックする方法自体は簡単ですが、注意すべきこともあります。それは、乳房にしこりがあったら乳癌と決めつけてはいけないということです。

乳癌と間違えやすい病気では、乳腺症、乳腺炎、乳腺線維腺腫(良性腫瘍)などがあります。乳癌の場合は、乳頭からの分泌物に血が混じっていたり、片方の乳房からしか分泌物がでないといった症状があるそうなので確認してみましょう。

また、乳房をチェックする時には決してつまんではいけません。しこりがあるという先入観があると、乳管もしこりのように感じてしまいます。

なお、この記事を読んでいる方の中には、「しこりがあるか実際に触ってみてわかるのか?」と考えている人もいるでしょう。果たして「しこり」とはどんな感触なのでしょうか。実はしこりの固さを簡単に実感できる方法がありますので紹介します。

  • まずはタオルを1枚用意して四つ折りにしてください。
  • 四つ折りにしたタオルをこぶしの上に載せた状態で、もう片方の指の腹で触って下さい。

タオルを重ねた上からでも、こぶしの骨(指の付け根の骨)は出っ張っているため、ゴツゴツした感触を確認できると思います。

実は乳癌は、こぶしのゴツゴツぐらい固いものです。そのため、乳がんは脂肪と皮膚が覆われているものの、実際に触ってみれば上記のやり方で試したこぶしのゴツゴツ感と似た感触を実感できると思います。

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マンモグラフィーで乳癌は見つかるの?(4)

乳癌検診といえば、マンモグラフィーを真っ先に思い浮かべる人は多いと思います。しかし、世界的にみればマンモグラフィーの有効性は疑問視されています。

2009年にはアメリカの予防医学特別作業部会が推奨をやめ、2014年にはスイスの医療政策を決める医療委員会がマンモグラフィーによる乳癌検診は有害無益だとして廃止を勧告しました。この背景には、マンモグラフィーで見つかる腫瘍の99%は放っておいても命に関わるようなものではなく、一方でマンモグラフィーではX線により被ばくしてしまうリスクが指摘されている事情があります。

では、マンモグラフィーは不必要なのかというと、そんなこともありません。早期発見する上ではマンモグラフィー自体は有用な検査です。でも、大きな欠点があるのです。それは、20代~40代の女性の場合は、乳癌を発見しずらいというものです。これは、実際にマンモグラフィーの画像をみれば、わかります。

マンモグラフィー

上図は、マンモグラフィーの画像の一部を引用したものですが、白く塗りつぶされている大部分は乳腺です。そして、乳癌の部分も白く映るのです。この真っ白な部分から乳癌を判別するのは至難の技なのです。そのため、乳癌が小さかったり、医師のスキルが不足していれば見過ごされてしまうことも珍しくありません。

そもそも、2次元のマンモグラフィー画像では乳癌を見つけるのは難しいのが現実です。そこで、現在は3Dマンモグラフィーという立体的な画像にする最新設備の導入も始まっていますが全ての病院で導入されているわけではありません。なお、以下の画像が3Dのマンモグラフィーの画像です。

マンモグラフィー 3D

また、乳腺科クリニックを開業するために必要な「読影認定医」という資格もありますが、裏を返せば医師の中でも資格をもった人材でなければ、乳がんを発見することは難しいということを示唆しています。

さて、このマンモグラフィーの検査の短所をあまり気にせず検査できるのは、閉経後の50代以上の女性に限ります。なぜならば、閉経後の女性の乳腺は脂肪に変わるからです。そして、脂肪はマンモグラフィーでは白ではなく黒く写るので、白く写る癌を比較的見つけやすくなるからです。

さて、20代~40代の世代にはマンモグラフィーの検査で乳がんを発見することは難しいので超音波検査がおススメです。なぜならば、マンモグラフィー違い超音波検査では、癌の部分は黒く写るからです。以下の画像をご覧ください。

超音波検査 乳癌

上図を見て頂くと、乳癌の部分が黒く写っておりマンモグラフィーよりも乳癌の部分が際立って見えるのがわかると思います。また最近は機械の精度が高くなっており、以前では映らなかった石灰化した病変も判読できるようになってきました。

ここまで読んで頂いた方であれば、「マンモグラフィーよりも超音波検査を受けるべき!」だと思ったかもしれませんが、そうではありません。なぜならば、超音波検査にも欠点があるからです。実は超音波検査は、エコーを当てる角度によって見え方が異なるなど、行う医師の技術によって癌発見の精度に違いが出てしまうという欠点があるからです。

つまり、マンモグラフィーも超音波検査も完璧な検査ではないのです。ではどうするか。もし、乳癌発見の精度を高めたいのであれば、マンモグラフィーと超音波検査の両方の検査をするのがベストです。そもそも、マンモグラフィーはがんの8割くらいしか写らないそうです。しかし、超音波検査と併用することで発見率が1.5倍に上がることが期待できるといわれています。超音波検査は、診察費が安く設定されているにも関わらず手間がかかるので、やりたがらない医者も多いそうなのですが、不安に感じるのであれば両方の検査をしてみるべきだと思います。

さて、少し長くなってしまったので大事なことだけを箇条書きでまとめておきます。

  • 生理の5日~10日後のセルフチェックを欠かさない
  • 20代~40代はマンモグラフィーで癌は発見しずらい
  • マンモグラフィーが効果的なのは50代以降の女性
  • マンモグラフィーも超音波にも長所と短所がある
  • 発見率を上げたければ両方の検査を実施すべし
  • 乳癌学会の認定医であることが望ましい

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乳癌のステージはどうなっているの?(5)

乳癌 ステージ

上図は、乳癌のステージ毎の状態を整理したものです。ステージ毎の特徴は複雑なので素人がステージを判断するのは至難の技です。

そのため、乳がんのステージよりもこれから説明する乳癌の4つのタイプを抑えておくことがずっと大切です。

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乳癌の4つタイプとは?(6)

乳癌 種類

上図は乳癌の4つの種類を整理したものになります。この4つのタイプを基本に、乳がんの細胞の増殖が活発かどうかで更に細かくわけていきます。しかし、素人にとっては乳癌には大まかに4つのタイプあることを把握しておけば十分だと思います。

なぜ乳がんのタイプが重要かというと、乳癌のタイプによって治療方法が異なるからです。上図で整理したように、乳がんには4つのタイプがあります。

  1. ルナミンAタイプ
  2. ルナミンBタイプ
  3. トリプルネガティブ
  4. HER2陽性

AのルナミンAタイプは、乳がんになる人の6割~7割が当てはまるタイプです。このタイプは、女性ホルモンで癌が成長するのが特徴です。そのため、女性ホルモンの働きを抑えるホルモン治療が効果的です。

また、BのルナミンBタイプ、DのHER2陽性タイプには、がん細胞の表面にあるたんぱく質や遺伝子を集中的に攻撃する抗がん剤、分子標的薬が有効です。

なお、Bのトリプルネガティブのタイプは、他の乳癌タイプの治療に効果的なホルモン治療と分子標的薬の治療効果が期待できません。そのため、治療方法が抗がん剤に限定されてしまいます。さらに、他のタイプよりも再発しやすいという特徴や、若年性乳がんに多く当てはまるという特徴もあります。

乳癌の治療法には何があるの?(7)

乳癌治療のこれまでの常識は、癌を切除することでした。しかし、最近では乳房を切らないで治療する選択肢もあり得るそうです。

そもそも、乳房を切除するのは「がんを他の臓器に転移させないため」という安心を担保する意味も含まれていました。しかし、乳癌が発見された時点で、他の臓器にがん細胞が転移していることがわかった場合には、生命を維持する上で乳房よりも大事な他の臓器の治療を優先するそうです。極論すれば、乳房に癌があっても命を脅かすわけではないので、一旦様子を見ることもあり得るということなのです。

さて、このタイミングで乳癌の治療法にはどのようなものがあるのかを整理するために箇条書きにしておきます。

  1. 手術による切除
  2. 抗がん剤治療
  3. ホルモン治療
  4. 分子標的薬
  5. 陽子線治療
  6. X線治療
  7. ラジオ波・超音波治療
  8. オプシーボ

以上のように、乳がんの治療には様々な選択肢があります。

手術による切除の他にも、抗がん剤治療、ホルモン治療、分子標的薬などの化学療法でも新薬が登場しているそうです。

例えば、「ハーセプチン」という薬は転移しやすく再発しやすいといわれていた「HER2陽性タイプ」の乳癌において再発が減ったとされています。なお、ハーセプチンの費用は年間約80万円程度ですが保険適用なので安心です。

陽子線治療(e)

陽子線治療は、病巣にピンポイントに陽子線を当てることで癌を小さくする治療法です。樹木希林さんが2012年から治療を受けていることでも有名です。

X線治療(f)

また、X線治療でも進化が見られます。従来はX線の3次元照射が一般的だったのですが、4次元ピンポイント照射療法を行う病院も増えてきました。従来の3次元照射ではX線照射時に患者が呼吸するため、照射位置がズレてしまうことがあったのですが、4次元ピンポイント照射治療では、はずれを矯正しながら患部にX線を当てていく治療法です。

なお、4次元ピンポイント照射は約300万円と高額ですが保険適用のため、高額療法費制度を利用すれば実費を抑えることができます。

ラジオ波・超音波治療(g)

ラジオ波熱焼灼療法」(RAFAELOO:早期乳がんに対する局所治療としてのラジオ波熱焼灼療法)という切除しない治療法もあります。この治療法は、乳房に電磁針を刺して電磁波を流すことで生じる熱で腫瘍を殺すというものです。メスを体に入れるよりも体への負担は小さいですし、傷も小さくて済みます。しかし、そもそも癌が広範囲に及んでいたりすれば針で全てのがん細胞を焼き殺すことが難しいため、全ての患者が採用できる治療法ではありません。

なお、ラジオ波は約15万円が目安です。

オプシーボ(h)

がん細胞が増殖し続けるのは、本来人間がもっている免疫細胞が、がん細胞を攻撃できないからです。オプシーボという薬は、免疫細胞が癌細胞を攻撃できるように働きかける薬です。「夢の新薬」としてNHKのクローズアップ現代で特集されたこともありました。

しかし、この薬にも弱点はあります。まず、オプシーボは乳癌には保険が適用されていません。また、この薬は非常に強い効果を発揮することもあれば、ほとんど効果がないこともあり、それは使ってみないとわからないのです。さらに、この薬は年間3,000万円もの巨額の費用が必要なこともあり、仮に保険適用になったとしても、その巨額な費用が保険制度そのものを破綻させる可能性を秘めているなど、課題が山積みの薬でもあります。

もしも、オプシーボに興味があれば以下の記事を参考にしてください。

乳房を切除するのは患者にとって精神的な負担も大きいものです。そのため、もしも早期に発見ができれば、手術で切除はしない治療法がないか複数の医師の見解を聞くべきです。

また、高齢者の場合も進行が遅いことも多いので、無理に手術をしない方向で治療ができないか複数の医師にアドバイスを求めても良いと思います。

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切除した乳房は元通りになるのか?(8)

切除した乳房は元通りになりますが、その方法は大きく分けて2つあります。

  1. シリコンで乳房を再建する方法
  2. 自家組織を使って再建する方法

シリコンで乳房を再建する方法は、自家組織をメスできる必要がないため、体への負担なく導入することができます。また、非常に綺麗に胸の形を作ることができます。しかし、柔らかさ、冷たい、動きがないという欠点があります。さらに、定期的に入れ替えが必要なのでその都度手間と費用がかかります。

一方で、自家組織を使う方法は、体型や加齢によって自然に変化するため元の乳房と遜色ない再建が可能です。しかし、身体の一部を切除しますから、傷が残るのが難点です。

どちらの方法で再建するのか、もしくは再建しないのか悩むのは当然ですから情報を集めて納得した上で判断を下しましょう。なお、乳房再建についての情報は、NPO法人の「E-BeC」が無料で豊富な情報を提供していますので、一度ホームページをのぞいてみるのもオススメです。

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乳癌の治療費はいくら必要か?(9)

乳癌 治療費

上図は、日本乳癌学会のホームページから引用させていただきました。

但し、上図での見積もりはあくまでも目安です。検査が増えた場合にはその分の費用が追加で必要になりますし、病院の規模などによっても多少料金に違いがあります。また、実費は高額療養費制度を利用すれば、実質的な負担は抑えることができますし、ジェネリック医薬品を使えば治療費を抑えることも可能です。

さらに、乳房再建の費用は、自家組織でもシリコンでも30万円~60万円程度になるそうです。こちらも高額療養費制度を利用すれば実費は15万円以内に抑えることができると思います。

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まとめ

乳癌は女性にとって大事な乳房を切り取る必要があるため、その他のガンに輪をかけて精神的な負担が大きい病気だと思います。

しかし、早期発見すればするほど治療の幅が広がります。是非とも毎月生理後の5日~10日後のセルフチェックを忘れないでください。また、病院で検査する際には、マンモグラフィーと超音波検査の両方を行ってください。そして、できれば乳がん学会の認定医に検査してもらいましょう。

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