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胃がん、食道がん、大腸がん、肺がん8割は手術をしないのがよい?

胃がん、食道がん、大腸がん、肺がん8割は手術をしないのがよい?

胃がん、食道がん、大腸がん、肺がんの8割は手術をしないほうが良い?

がんになったらどうするか?という問題は、非常に重い問題なので事前に考えるのは難しいです。

しかし、問題から目を背けると痛い目を見るというのは、誰もが経験則で知っていることだと思います。

今回は、「がんは切除したほうがいい」という固定観念に向き合っていきたいと思います。

そして、もしも自分や周りの大切の人が癌だと告知されたら、癌のリスクをどう考えたら良いのか検討していきます。

※ 追記(2016年6月30日)

2016年7月7日号の週刊文春で、「胃がん、大腸がん、肺がんの8割は手術しないほうがいいはデタラメ」という見出しがありました。この点については、以下の記事にまとめていますので興味があればご覧下さい。

がん手術のリスクとは?

がん手術 リスク

上図に、がん手術によるリスクを整理しました。

がん治療に限らず、「手術で切除してしまう」という考え方は非常に根強いです。がん手術の場合はむしろ手術ができることを喜ぶ人もいるのではないでしょうか。そして、医師の言われるがままに手術してしまうのが一般的だと思います。

しかし、メスを体にいれることや麻酔をかけることは、体に大きな負担となり手術後の生活に大きな影響を与えます。がんの手術ともなれば、尚更その傾向が強いことは想像に難くないと思います。

がんの手術はご存知の通り、がん発見時の進行状況によっても取りうる手段が変わってきます。

例えば、がん細胞が小さければ「手術で切除してしまう」となるかもしれません。また、がんが転移していたり、周囲の臓器に浸潤しているステージⅣの場合には手術を含めた治療法のうちベストのものが採用されます。

そこで今回は、以下の切り口でがん手術のリスクを紹介していきたいと思います。

  1. 胃・食道がん
  2. 大腸がん
  3. 肺がん
  4. 卵巣がん
  5. 乳がん
  6. 子宮がん

それでは順に説明していきます。

胃がん・食道がん(A)

胃や食道がんは、食生活に大きな影響を与えます。そして、手術前にその後の経過を予想することが難しいことでも知られています。そのため、手術を選択した患者の中には胃瘻(いろう:腹に穴を開けて直接胃に栄養を送ること)での生活を強いられることがあるそうです。

胃瘻での生活になってしまうと、食の楽しみの全てを奪われるわけですから精神的ショックは大きいです。「自分の口で食事ができないならば、手術をしない方がマシだった」と考えても不思議ではありません。

また、手術後数か月で人生に終わりを告げてしまえば、「手術をしないで美味しいものを食べて亡くなるのもありだった」という考え方もあります。

大腸がん(B)

大腸がんの場合は、どこを切除するのかをしっかりと把握しておきましょう。

例えば、直腸を切除した場合は、便をためておく部分が亡くなってしまい排便機能に障害を抱えることになってしまいます。

さらに、直腸の周囲に歯自立神経が多く走っているため、性機能障害になる可能性も否定できません。

肺がん(C)

局所的で手術可能だと医師に判断されれば、手術を強く勧められると思います。

しかし、肺を切除すると体力に衰えに拍車をかける可能性があります。例えば、「ちょっとしたことで息切れをする」、「階段の上り下りが辛くなる」といった具合です。そのため、体力の衰えが目立ってきたタイミングでは、手術がベストな選択肢ではないことがあります。

卵巣がん(D)

手術で卵巣がんを取り出す際に、周辺臓器にがん細胞をまき散らす可能性は否定できません。実はこれは卵巣がんに限らない問題でもあります。そのため、がん細胞が広い箇所に散らばっているほど、周辺臓器にがん細胞を散らしてしまう可能性が高くなります。

もしもがん細胞が周囲の臓器に散らばってしまえば、再度手術する必要があり、患者側の負担が大きくなることは間違いありません。

子宮がん(E)

子宮がんといっても、子宮下部の子宮頸がん、子宮内膜の子宮体がんがあります。それらは、がんの進行具合によって子宮、卵巣など切除する部位の範囲が決まります。

しかし、子宮近くの神経を切断すると、排便、排尿障害などの後遺症が残る可能性もあります。また、切除の範囲がリンパ線まで及ぶと、腸閉塞や腕や脚がむくむ「リンパ浮腫」などを発症する可能性があります。

がん手術前に考えるべき4つのこと

これまで、がん手術による顕在化するリスクを紹介してきました。ここからは、それらリスクを極力回避するために、がん手術前に考えるべき4つことを紹介していきます。

  1. 無理な手術をしようとしていないか
  2. どんな生活を送りたいかを考える
  3. セカンドオピニオンを検討すべし
  4. 執刀医を信頼できるか

無理な手術をしようとしていないか(1)

完治の可能性が低い場合は、無理に治療を目指そうとするとそれが裏目に出る可能性が高くなります。

具体的には、以下の場合には手術を避けた方が良いという医師もいます。

  • がんが他の臓器や多数のリンパ節に転移
  • 周囲の臓器に浸潤(ステージⅣ)

その理由は、大きく3つ挙げられます。

  1. 転移したガンが原因でなくなる可能性が高い
  2. がん細胞を全て切除することは困難
  3. がん細胞の悪性度を高める可能性

つまり、ガンの手術はがん細胞の全てを切り取れるからこそ意味があるというわけです。

そもそもがんが転移していれば、全身に広がったうちの一部分だけ手術で切り取ることに成功しても手術の効果は薄いというわけです。

がん細胞が既に散らばってしまえば、それら全てを手術で切除するのは難しいですし、高度進行がんを無理に手術すると残っているがん細胞の悪性度が急に増してしまうこともあるようです。

どんな生活を送りたいか考える(2)

がん手術をする前に、まずはどんな生活を送りたいか考えることから始めましょう。

そのためには、手術の副作用やリスクにはどんなものがあるかを出来る限り調べるべきです。また、なるべくなら医者にどんな治療方針があるかを尋ねてみましょう。そして、なぜ手術がおススメなのかを質問してみましょう。もしも、説明を渋ったり、面倒くさそうにしたり、わかりやすいように説明してくれないのであれば、もしかしたらその医者は危険かもしれません。

セカンドオピニオンを検討すべし(3)

頑なに手術をお勧めされるような場合には、本当に手術をすべきか確信を得るためにセカンドオピニオンを検討すると良いでしょう。なぜならば、がん治療に限らず、治療方針や手術方法は、医師によって判断が異なってもおかしくないからです。

例えば、複数の分野の専門家が治療方針を話しあって手術をするかどうか決める「○○がんセンター」のような病院ではない場合には、尚更セカンドオピニオンを検討しても良いと思います。

セカンドオピニオンを申し出ると、多くの医者はいい顔しないと思います。病院の中には、セカンドオピニオンを申し出ると医者が不機嫌になるので、看護師からストップ要請を受けるという事例もあるそうです。また、セカンドオピニオンにより手間や時間も費用もその分余分にかかると思いますが、自分の体のことですから妥協できません。

もしも本人から言いにくい場合には、家族の口から医者に申し出ても良いと思います。

執刀医を信頼できるか(4)

執刀医が信頼できる医者かどうか調べるのは非常に難しいことです。なぜならば、医師の技術レベルは可視化されていないですし、可視化するのも難しいからです。

なお、食べログなどでランキング化できるようなものでもないですし、医師に点数をつけたり序列をつけることはタブ―視されています。

なぜならば、医師に序列がついてしまったら序列の下位にいる医師に手術してもらおうとする患者が少なくなってしまうからです。

また、ランキングが上位の医師に手術を頼もうと、あの手この手で患者も努力するでしょうし、病院側も序列の高い医師の引き抜き合戦も始まるでしょう。そして、結局は高度な医療が庶民の手の届かないところにいってしまうと思います。

以上のように、医師の技術レベルを何らかの形で可視化することは、医療の混乱を招く可能性が高いです。

とはいえ、患者からすれば信頼できる医師に執刀してほしいと考えるのは当然のことだと思います。その場合でも、唯一確実に信頼できる医師に出会える可能性を高めるのは、評判の良い医師に数多く接触することだと思います。

まとめ

日本人は、自分の体のことになると一人の医師に完全に判断を委ねてしまう人が多いように思います。

しかし結局は、自分の体のためにどこまで労力を割けるかが満足いく人生を送れるかの分岐点だと思います。

最後に念のため言及しておきますが、この記事は「手術をするな」といっているわけではありません。どんな手術でも体にメスを入れる以上は体に負担をかけるし、手術が失敗することもあるということを言いたいのです。

ですから、最初から100%医師を信頼し過ぎずに自分で納得できるまで情報を集めることが大事なのだと思います。

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