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孫は相続人か?もし生涯独身だったら?代襲相続人制度は奥が深い!

孫は相続人か?もし生涯独身だったら?代襲相続人制度は奥が深い!

子供に先立たれても、孫がいれば財産は孫が相続します。

このように被相続人の子供の死後、孫に財産相続が発生する仕組みを代襲相続といいます。

そして孫が亡くなっている場合には、孫が相続することになります。
これを再代襲相続といいます。

以上が、代襲相続のもっとも一般的な説明です。

しかし、代襲相続は実は奥が深い制度です。

例えば、もしあなたが生涯独身で親も既に亡くなっているとします。
残された肉親は、兄弟のみでしたがその兄弟も既になくなっています。
しかし、あなたの兄弟には子供(つまり姪や甥)がいました。

さて、姪や甥にはあなたの財産を相続する権利があるでしょうか?

答えは、YESです。姪や甥にも代襲相続は認められています。

以上のように、代襲相続の制度は意外に奥が深い制度です。

それに、被相続人のあなたからすれば気になることは他にもあるでしょう。

例えば、孫に相続権が発生した場合、孫が他の子供と相続について話し合う場合には、公平な話し合いができるのか心配でしょう。

叔父や叔母に「財産については一番いいように決めておいたからサインしろ!」と、不利な条件を強いられないか・・・

さて、以上のような不安を抱えているあなたは、代襲相続についてもう少しい知識をもっているべきでしょう。

本記事では、代襲相続の仕組みや、相続人が未成年の場合の対処法について詳しくまとめています。


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代襲相続・再代襲相続の仕組み

代襲相続・再代襲相続の仕組みについて以下のテーマに沿って説明していきます。

  1. 代襲相続・再代襲相続が認められるケース
  2. 代襲相続・再代襲相続が認められないケース
  3. 代襲・再代襲人が未成年の時の対処法

代襲相続・再代襲相続があてはまるケース(A)

まずは、代襲相続・再代襲相続が発生するケースを確実に理解しておきましょう。

代襲相続・再代襲相続があてはまる代表的なケースは以下の4つです。

  1. 直系卑属の代襲
  2. 直系卑属の再代襲
  3. 傍系血族の代襲
  4. 法定相続人が廃除・欠格のケース

直系卑属の代襲(A-1)

代襲相続

上図は、代襲相続の代表的な例について説明したものです。
図をみれば大体理解できると思いますが、念のため文章で説明しておきます。

上図は、以下のようなケースを想定しています。

状況:
Aには妻Bとの間に子供Cがおり、子Cにはその妻との間の子Dがいた。
Aの生存中にCが死亡し、その後Aが死亡した。

解説:
被相続人Aが死亡した時に、それより前に子Cが死亡していたとすると、Cは相続人になることができません。
しかし、A死亡時にCの子Dが存在していれば、被相続人であるAから見て孫であるDが相続人になります。

以上のケースが、子の代襲相続であり、この場合のD(孫)をC(子)の代襲者といいます。

直系卑属の再代襲(A-2)

再代襲相続 具体例

上図は、再代襲相続の代表的な例について説明したものです。

状況:
Aには妻Bとの間に子Cがおり、子Cにはその妻との間の子D(孫)がおり、さらにはD(孫)はその妻との間の子E(ひ孫)がいた。
Aの生存中にC(子)、D(孫)がともに死亡し、その後Aが死亡した。

解説:
このケースは、被相続人死亡時に、これより先に子(C)、その子(孫)が死亡していたが、
さらにその子(被相続人のひ孫)が存在するケースです。

この場合は、ひ孫にあたるEがAの相続人となります。
これが、子の再代襲相続であり、この場合のEをCの再代襲者といいます。

傍系血族の代襲(A-3)

傍系血族 代襲

傍系血族であっても、代襲は認められます。

状況:
Aが死亡したが、Aは生涯独身であり子がいなかった。
(もしくは妻がいたがすでに死去)
Aの死亡時には、Aの直系尊属に健在の者はいなかった。
Aには、弟Bがおり、Bにはその妻との間に子Cがいたが、Aの生存中に死亡。
その後、Aが死亡した。

解説:
被相続人死亡時に、これより先に兄弟姉妹が死亡していたが兄弟に子が存在するケースです。
この場合は、甥や姪が財産を相続することができます。

つまり、兄弟にも代襲相続が認められているということです。

法定相続人が廃除・欠格のケース(A-4)

法定相続人であっても、廃除・欠格として相続する権利を失うことがあります。

しかし、仮に相続する権利を失ってもその人物に子供がいれば、その子供は相続する権利を持ちます。

廃除・欠格については、詳しくは以下の記事にまとめています。

代襲相続・再代襲相続が認められないケース(B)

代襲相続や、再代襲相続が認められないケースを紹介します。

  1. 相続放棄をした相続人の子の場合
  2. 傍系血族の再代襲相続の場合

相続放棄をした相続人の子の場合(B-1)

相続放棄をした相続人の子の場合は、代襲相続が認められていません。

傍系血族の再代襲の場合(B-2)

再代襲が認められない

本記事のこれまでの流れで言えば、傍系血族の再代襲相続は認められると考えるでしょう。

しかし、傍系血族の再代襲相続は認められていません

代襲・再代襲人が未成年の時の手続き(C)

代襲・再代襲人が未成年の時の手続きについて、簡単に説明します。

代襲相続人が未成年の時、死亡してない親が親権者として法定代理人となり、相続等の法律行為を行います。

なお、両親ともに死亡している場合、後見人がいる場合が通常ですから、後見人が相続についての法定代理人となります。

但し、後見人も相続人である場合には、利益相反行為になるため、家庭裁判所で特別代理人を選任してもらう必要があります。

まとめ

代襲相続の考え方自体は、複雑ではありません。

孫やひ孫、姪や甥に相続する権利が発生することに安堵した方もいるでしょう。

しかし一方で、代襲相続の場合は遺産トラブルを抱えるリスクを捨てきれません。

例えば、孫が二十歳だったとします。
社会人にもなっていないかもしれない孫が、他の相続人と遺産の分割方法について対等に話し合いをするのは難しいでしょう。

特に、相続財産に占める不動産の割合が高い場合には、どのように財産を分割するかで紛糾する可能性が高まります。

あなたにできることは、生前に遺産の分け方についてしっかりと遺言書を書いておくか生前に遺産分割協議書を作成しておくことです。

争いの火種を、今消化するのか、そのままにしておくのかはあくまであなた次第です。

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