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高血圧と塩分摂取は無関係である事実は1984年に日本人が証明済み!

高血圧と塩分摂取は無関係である事実は1984年に日本人が証明済み!

厚生労働省は1日の塩分摂取量を男性8g、女性7gとしています。一方で日本人の塩分の平均摂取量は12gです。多くの日本人は、明らかな塩分過多であることは間違いありません。

そのため、高血圧であることが明らかになると一般的には「塩分を控えてみましょうか」と医師から勧められることが多いですし、塩分多寡が高血圧を引き起こすというのが通説だと思い込んでいる人は多いと思います。

しかし、多くの人が塩分を控えてた生活をしているのに「血圧が下がらない」と悩んでいるのが実態です。塩分多寡が高血圧の原因ならば、なぜ塩分摂取を控えているのに血圧が下がらないのでしょうか?

塩分摂取を減らしても高血圧が改善しないのはなぜ?という素朴な疑問の結論を先にお伝えします。残念ながら「現代医学では高血圧の原因と特定するのは難しい」というのが現実です。

ではなぜ、高血圧は塩分多寡が原因という通説が生まれてしまったのでしょうか?

本記事では、塩分と高血圧の研究の歴史を紹介していきます。

血圧と塩分は本当に関係ないのか?

本記事は血圧と塩分の本当の関係について順を追って説明していきます。

  1. 「高血圧=塩分過剰摂取」説の発端
  2. 「高血圧≠塩分過剰摂取」を証明したのは日本人
  3. 塩分摂取と高血圧の関係を否定する研究多数
  4. 塩分は気にせず摂取しても良いのか?
  5. 高血圧を改善する秘訣

「高血圧=塩分過剰摂取」説の発端(1)

高血圧の犯人が塩分の過剰摂取であるという説は、米国のルイス・ダール博士が1954年に発表した調査結果が発端でした。

ルイス・ダール博士は、日本の青森を含む世界5地域で塩分摂取量と高血圧の関係を調査しました。その結果、塩分摂取量の多い青森の高血圧発症率が高かったのです。

その後、米国のジョージ・メーネリー博士がラット実験で1日に20g~30gの食塩を摂取させたところ、10匹中4匹が高血圧になったという論文を1972年に発表しました。冷静に考えれば、厚生労働省が推奨している食塩量(男性8g、女性7g)よりも多くの塩分をラットに摂取させているわけですから、ラットが高血圧になってもおかしくないようなものですが、当時は「塩分過多が高血圧の原因」だと本気で信じられたのです。

しかし、上記2名の主張に異議を唱えたのは、実は日本人だったのです。

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「高血圧≠塩分過剰摂取」を証明したのは日本人(2)

1984年に青木久三氏(名古屋市立大学元教授)が、塩分摂取量と血圧は関係ないという説を唱えました。

青木氏は、ジョージ・メーネリー博士の実験について、10匹中4匹が高血圧になったという部分ではなく、逆に10匹中6匹が高血圧にならなかった部分に着目しました。

青木氏の研究では、真水を与えたラットは食事でどんなに塩分を摂取しても血圧が上がらなかったことが明らかになりました。その一方で、塩分濃度1%の薄い塩水を与えたラットは血圧が上昇して死んでしまいました。なぜならば、浸透圧の関係で尿を塩分として排泄できなかったからです。

以上の実験結果から、青木氏は「高塩分の状態であっても体外に塩分を排泄できれば血圧は上昇しない」ということを証明したのです。

つまり、「塩分過多が高血圧の原因」という日本人の多くが強く信じている通説は、1984年の段階で日本人により覆されていたのです。

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塩分摂取と高血圧の関係を否定する研究多数(3)

塩分摂取と高血圧に相関関係はないということは、ラット実験ではなく人間の大規模調査でも明らかになっています。

1988年にロンドン大学は、32カ国、約1万人を対象に「インターソルトスタディ」を行いました。この調査では、1日の塩分摂取量が6~14gであれば塩分摂取と高血圧に相関関係はないと結論づけられています。日本人の塩分の平均摂取量は10~12gなので、平均的な塩分摂取量であれば高血圧を心配し過ぎる必要はないということです。

さらに、1997年に米国ハーバード大学のチャールズ・ヘネケンズ医師が発表した「TOHPⅡ」という研究では、高血圧気味の人に長期間減塩食を与える実験を行いました。その結果、長期間の減塩でも効果がないということが明らかになりました。

実は米国では、日本よりも厳しい1日あたり5.8gの摂取基準を推奨しています。その米国でも、アメリカ高血圧学会誌に2014年に公表された論文によれば、最も好ましい健康結果が出た塩分摂取量は6.7~12.6gだと主張されています。(ニールス・ダラウダル博士)

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塩分は気にせず摂取しても良いのか?(4)

これまで高血圧と塩分過多には関係性がないという研究について紹介してきました。これらの事実を知ると、「これまでのキツイ減塩生活はなんだったのか?」という恨み節が聞こえてきそうです。

しかし、念のため補足しておきたいのですが、塩分に十分注意を払った方が良い人もいます。それは、「食塩感受性」の方です。

食塩感受性の方は、本来体外に塩分を排出するはずの腎臓が、塩分を再吸収してしまいます。そのため、高塩分の状態になりやすく高血圧の状態になりやすいのです。

なお、日本人の約20%は食塩感受性の遺伝子をもつといわれています。一説には、食塩感受性は遺伝する可能性があるなどといわれています。しかし、残念ながら食塩感受性が発生するメカニズムなどの詳しいことは判明していません。

また、食塩感受性の方以外にも、以下の条件に当てはまる人は厚生労働省が目標とする水準(男性8g、女性7g)で減塩生活を実施したほうがよいといわれています。

  • 糖尿病患者とその予備軍
  • 肥満の方
  • 慢性腎不全

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高血圧を改善する秘訣(5)

「塩分は長寿を妨げる悪者」という風潮があります。

しかし、塩分の主成分であるナトリウムは、実は血圧を維持するために必要な栄養素なのです。

高齢者の方ほど血圧を気にして塩分を控えがちです。しかし、塩分不足になると喉の渇きを感じにくくなり、脱水症状に陥りやすくなります。また、塩分摂取量の不足により認知機能が低下することも知られています。

では、現状高血圧に悩んでいる方は高血圧をどのようにして改善すればよいでしょうか?

残念ながら、現代医学では高血圧の根本的な原因は解明されていません。そのため、万人に対して高血圧を改善できる方法を紹介することは不可能です。

少なくとも、これまで減塩生活を続けてきたものの、高血圧が改善しなくて悩んでいる人は、減塩生活以外のアプローチから高血圧改善をする必要があると思います。

以下の記事では、「血圧が下がった」とテレビ・雑誌などで紹介されている方法を紹介しています。

血圧を下げることで、満足のいく人生を送り続けるためにも是非とも参考にしてください。

まとめ

血圧が下がらない原因は、現代医学ではハッキリしないと紹介しました。

血圧が下がらないと悩んでいる方の9割は、「本態性高血圧」といわれる原因が特定できない高血圧に当てはまります。

その一方で、高血圧の原因が他の病気にあるにも関わらず、それが見過ごされている可能性もあります。

以下の記事では、高血圧の分類などを詳しく整理した上で図示しています。

是非とも参考にしてください。

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