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牛乳で乳がんのリスクが高まる?気になる因果関係を調べてみた!

牛乳で乳がんのリスクが高まる?気になる因果関係を調べてみた!

牛乳の飲み過ぎは乳がんのリスクを高めるらしい!

北斗晶さんや小林麻央さんが乳がんになったことで、乳がん検診を予約する女性が急増しています。

もちろん検査することは大事です。

しかし、そもそも私たちが考えるべきは、乳がんを予防することだと思います。

年齢階級別の乳がん羅漢率の推移をみると、実は乳がんの羅漢率は年々増加しています。

そして、その背景には「濃い牛乳が美味しい」という我々の誤った認識があることがわかりました。

なぜ牛乳と乳がんの関係が疑われているのか、乳がんになりにくい牛乳を選ぶにはどうすればいいのか紹介していきます。


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牛乳と乳がんの因果関係

牛乳と乳がんの関係について以下のテーマに沿って解説していきます。

  1. 年齢階級別乳がん羅漢率の推移
  2. 日本人の食材の変化
  3. 牛乳の飲み過ぎが乳がんを招く理由
  4. 乳製品とガンの関係は厚生労働省も認識済み
  5. 乳がんを予防する牛乳の選び方

年齢階級別乳がん羅漢率の推移(A)

年齢階級別乳がん羅漢率の推移

まず事実として知っておくべきことは、人口10万人あたりの乳がん羅漢率は年々上昇傾向にあるということです。

乳がんは日本人女性の12人に1人の割合で羅漢するといわれていますが、今後は益々乳がんになる女性が増加することが予想されます。

日本人の食材の変化(B)

そこで誰しも気になるのは、なぜ乳がんの羅漢率が年々上昇しているかという点だと思います。

この点について今の日本で最もよく聞かれる説は、以下のようなメカニズムです。

  1. 食の欧米化により成長するのが早くなった
  2. そのため、初潮が早く閉経が遅くなった
  3. つまり、生涯の月経回数が増加傾向にある
  4. 月経の回数が増えるごとに女性ホルモンに晒される頻度が増える
  5. 女性ホルモンに晒される期間が長いほど乳がんになるリスクが増加する

上記のプロセスのうち注目して欲しいのは、最初の「食の欧米化」という点です。

そもそも、食の欧米化とはなんでしょうか?

ここで、日本人の食材の変化を示すグラフをご覧下さい。

日本の食生活

上記グラフは、主な食材について、昭和35年と平成12年の一日の摂取gを比較したものです。

特に顕著に摂取量が増えているのが、牛乳や乳製品であることは一目瞭然だと思います。

赤ちゃんの頃から飲んでいる牛乳が体に悪影響を与えるわけがない」と盲目的に思いこんでいる人もいるでしょう。

確かに牛乳を飲むことが直接ガンに直結するわけではありません。

しかし、牛乳の飲み過ぎは健康に悪影響を及ぼす可能性があると信じる人も少なくありません。

牛乳の飲み過ぎが乳がんを招く理由(C)

なぜ牛乳の飲み過ぎが乳がんのリスクを高める恐れがあると主張されているのでしょうか?

その理由は以下の2つに挙げられます。

  1. 動物性脂肪とタンパク質の摂り過ぎはガンを招く
  2. 牛乳にホルモンが残っている可能性
  3. (番外編)牛の餌は草ではなく配合飼料

動物性脂肪とタンパク質の取り過ぎはガンを招く(C-1)

牛乳や乳製品に多く含まれている動物性脂肪、タンパク質の取り過ぎは、ガンを招くといわれています。

動物性タンパク質は本来人間にとって分解しにくい栄養素のため、過剰に摂取すると肝臓に負担をかけてしまいます。

肝臓はなんとか動物性タンパク質を処理しようと、分解を合成を頻繁に繰り返すため、それによって遺伝子の結合ミスが起きやすくなってしまうのです。

その結果として、がんの原因となる異常な細胞が生じやすくなるといわれています。

牛乳にホルモンが残っている可能性(C-2)

あまり知られていませんが、私たちの飲んでいる牛乳には、牛が妊娠を維持するためのホルモンが入っている可能性があります。

その原因は、2つあります。

  1. 産後まもない牛から搾乳する
  2. ホルモン剤など使った人工的な妊娠
産後まもない牛から搾乳する(C-2-ⅰ)

近年では牛が出産してから搾乳するまでの期間が短くなっています。

従来では、牛が出産してから搾乳するまでに1ヶ月ほどの時間を空けていました。

しかし、生産性を上げるために産後間もない牛からも搾乳することがまかり通っているのです。

産後まもない牛だと、妊娠を維持するホルモンが残っている可能性があります。

そして、ホルモンが混入した牛乳を飲むことで、エストロゲンなどの性ホルモンに作用し、乳がんを誘発するリスクも否定できないと考えられています。

ホルモン剤などを使った人工的な妊娠(C-2-ⅱ)

一部の酪農家は、生産性を上げるためにホルモン剤や排卵誘発剤を使って牛を人工的に妊娠させて搾乳します。

牛は9ヶ月ほどで出産しますが、産み終わればまた人工授精などで妊娠させるのです。

なお、酪農家の生産性を上げるための取り組みはこれだけではありません。

(番外編)牛の餌は草ではなく配合飼料(C-3)

この記事を読んでいる方の中には「成分無調整の濃い牛乳が美味しい」と思っている人は多いのではないでしょうか。

成分無調整の牛乳が大ヒットしてから各メーカーは、乳脂肪3.5%以上の牛乳の生産を酪農家に強く依頼するようになりました。

それ以降は、乳脂肪分3,5%以下の生乳価格は半値で取引されるようになり、酪農家は大きなプレッシャーを感じるようになったといいます。

しかし、乳脂肪分3.5%以上の牛乳は、放牧して草を食べさせるだけでは安定して供給することができません。

そこで酪農家は、配合飼料を食べさせることでなんとか乳脂肪分3.5%以上をクリアするようになりました。

しかし、配合飼料の多くは輸入に頼っており、防カビ、防虫対策により農薬や防虫剤による影響を受けている可能性は否定できません。

さらに、飼料には遺伝子組み換え作物が使われている可能性が否定できないのも不安材料の一つです。

もちろん、2016年7月11日現在では、ホルモン剤も遺伝子組み換えのエサも日本の法律に基づいて禁止されているものは使用されていません。

しかし、今後TPPが批准されれば日本の法律で禁止されているから使えないという理屈が通用しなくなりますので注意すべきです。
(TPPは、2016年7月11日時点で国会にて継続審議することが決まっています。)

乳製品とガンの関係は厚生労働省も認識済み?(D)

牛乳が乳がんの発症率を高めるという論文は、「日本では」公表されていません。

しかし、牛乳が前立腺がんのリスクを高めるという論文は厚生労働省でも把握されています。

2008年4月には厚生労働省の研究班(国立がん研究センター)が
牛乳やヨーグルトなどの乳製品を多く摂取すると前立腺がんになるリスクが上がる」という研究結果を報告しています。
(出典:Kurahashi N, Inoue M, Iwasaki S, Sasazuki S, Tsugane S; Japan Public Health Center-Based Prospective Study Group. Dairy product, saturated fatty acid, and calcium intake and prostate cancer in a prospective cohort of Japanese men. Cancer Epidemiol Biomarkers Prev 17, 930-937. 2008.)

但し、この研究では以下のように総括されています。

今回の研究では、乳製品をたくさん摂取すると前立腺がんのリスクが高くなりましたが、一方、乳製品の摂取が、骨粗鬆症、高血圧、大腸がんといった疾患に予防的であるという報告も多くあります。したがって、乳製品の摂取を控えた方がいいかについては、総合的な判断が必要であり、現時点では結論を出すことはできません。今後、乳製品の利益と不利益のバランスを明らかにするような研究が期待されます。
【引用:国立研究開発法人 予防研究グループのホームページ】

「今後、乳製品の利益と不利益のバランスを明らかにするような研究が期待されます。」とあります。

しかし、牛乳は学校給食でも毎日のように提供されています。

今後も牛乳と癌との関係性を問う論文が堂々と発表されることは考えにくいことです。

また、日本乳癌学会は「乳製品の摂取は乳がん発症リスクを高めますか?」という質問に対して以下のように回答しています。

乳製品の摂取により乳がん発症リスクは低くなる可能性があります
ただし,牛乳そのものと乳がんリスクの関係についてはよくわかっていません。
過去には乳製品は乳がんの発症リスクを高めるという報告や低くするという報告がさまざまあり,この関連性を見出すことは困難でした。
しかし,最近の研究報告で,乳製品全般を多く摂取している人では少ない摂取の人に比較して乳がん発症リスクが少し低くなることが示されました。
牛乳に限っては明らかな傾向は認められませんでした。
また,低脂肪乳を摂取している人や閉経前の人ではより乳がん発症リスクが低い傾向が認められました。
一方で,脂肪を多く含む乳製品の 摂取では乳がん発症リスクは高くなるとの報告もあり,どのような乳製品をどの程度摂取すれば発症リスクが低下するかということについては不明です。
【引用:日本乳癌学会】

この主張は、牛乳と乳がんの関係を無理やりにでも否定する力が働いているように思います。

最初の一文で「乳製品の摂取により乳がん発症リスクは低くなる可能性がある」とコメントしています。

その一方で、次に続く一文で「牛乳そのものと乳がんリスクの関係についてはよくわかっていません」と主張しています。

その後は、「わかっていない」のオンパレードです。

最初の一文の根拠はどこにあるのかと読み進めていくと、「最近の研究報告」なるものが登場します。

しかし、その研究報告の正体が何かは全く言及されていません。

最近の研究報告って具体的に何を指すのか?が全く不明なのです。

以上に紹介した各団体の主張を我々はどのように受け止めればいいか迷うところです。

ではどうするか?

牛乳や乳製品の摂取が乳がんの発症リスクを下げる論文がないので、気にせずガブガブと牛乳を飲むというのも一つの選択肢です。

一方で、年々乳がんの羅漢患者数の割合が増えている事実と、一部の専門家の主張(多くのこの記事で説明した内容)を重視する選択肢もあります。

どちらを取るかはあなた次第です。信じる方を選んでください。

でも、もしどちらを信じていいかわからなければ
安全性が高く高品質の牛乳を選んで少量を嗜むという姿勢が一番の安全策なのではないかと思います。

そのため、ここからは安全性が高い高品質の牛乳を選ぶ方法を紹介します。

乳がんを予防する牛乳の選び方(E)

安全性が高い牛乳の条件は以下の2つです。

  1. 低温殺菌であること
  2. ノンホモ牛乳であること

低温殺菌であること(D-1)

低温殺菌ではなく高温殺菌の牛乳はタンパク質が熱変性してしまいます。

低温殺菌の牛乳を選びましょう。

ノンホモ牛乳であること(D-2)

また、低温殺菌であってもホモジナイズという工程を経ていれば注意が必要です。

ホモジナイズとは、牛乳に含まれている脂肪球を粉々に破壊し、成分を均一にすることです。

ホモジナイズをすることで、高温殺菌処理の生産効率を上げることができますので生産者にとっては都合のよい処理です。

しかし、脂肪球が細かく粉々になることで、消化吸収がよくなる反面、吸収が良くなりすぎてお腹を壊したり、アレルギーの原因になりやすくなります。

さらに、ホモジナイズ工程は酸化を急激に進めてしまうため、過酸化脂質が生じてしまいます。

この過酸化脂質は、がんの発生原因の一つとされています。

まとめ

健康に関するテーマは、どのような問題であれ賛成派と反対派が意見を対立させています。

どちらも専門家ですから、専門外の人間ではどちらが正しいか判断するのは難しいです。

一般消費者は結局、「どちらを信じるか?」という決断を迫られることになります。

どれだけ考えても本当のことはわかりませんから、「ほどほどに摂取する」が正解だと思います。

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